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街は、クリスマスツリーやサンタクロースの人形で埋め尽くされている。
クリスマスは高校生にとって一大事だ。異性が気になるものには尚の事。
高校2年生にもなれば、異性と付き合うことも、社会勉強の一つである、と言えないこともない。
だが、今回主人公に据え置こうとする人物は、そんなことには無縁の、部活一筋の17歳野球少年加藤団蔵である。
彼は部活をしに学校に来ているようなものだ。
学区の中では進学校であるが、全県的には中の下辺りに位置する高校の二年生で、成績はそこそこ、運動神経は飛び抜けていて、野球部ではあるが陸上蹴毬に引っ張りだこ。今年こそは甲子園に行くぞと、夢は大きい。高校生であるうちは、野球にとことん自分の全力を注ぎ込みたいのだそうだ。
実は地域で名の知れた運送会社の長男坊。会社の社員たちからも、次期社長を期待され、本人も家業を継ぐということに疑問は無い。部活も勉強もある程度出来る学校。それが本人の希望である。
彼の容姿には些か惹かれるものがある。しばし紙面を裂いて説明しよう。背丈はすらりと伸びて180前後、均整の取れた骨格についたしなやかな筋肉が律動的に動くさまは、さながら、草原を駆け抜ける若馬のようだ。向日葵のように底抜けに明るい笑顔は、学年性別を越えて憧れの的である。
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